椀貸塚古墳(わんかしづかこふん)は、大野原古墳群の一つで観音寺市大野原町大野原字椀貸塚にある古墳です。岩倉塚古墳に近接しており、大野原八幡神社の本殿奥に位置しています。墳丘周囲には二重に周濠をめぐらせているほか、周濠間には土を盛って周堤(低い堤)を設置しています。主体部の埋葬施設は両袖式の横穴式石室で、南西方向に開口しています。玄室(後室)・前室・羨道からなる複室構造の石室で、6世紀代において玄室床面積は国内トップクラスの大きさです。出土品としては、須恵器片の坏(つき)、高坏(たかつき)、提瓶(さげべ)、甕(かめ)などがあります。平成27年10月7日に大野原古墳群として国指定史跡に指定されています。
住所 | 〒769-1611 香川県観音寺市大野原町大野原1913 |
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形状 | 円墳 |
規模 | 直径37.2m |
埋葬施設 | 両袖式横穴式石室 |
石室全長 | 14.8m |
玄室奥壁 | 4段積み |
築造時期 | 6世紀後葉 |
車 | ・高松自動車道大野原ICから車で約4分(1.5km) |
鉄道 | JR豊浜駅からタクシーで約5分(2.4km) |
- 大野原古墳群
- 用語集
○岩倉塚古墳
場所:慈雲寺敷地内
○平塚古墳
場所:大野原中央公園西側
○角塚古墳
場所:大野原中央公園ステージ右隣
直径700mの中に、四国でも最大ないし最大級の横穴式石室を備える古墳が4基も存在するという、全国でもきわめてめずらしい古墳群。
円墳(えんぷん):墳丘の平面形が円形になる古墳
方墳(ほうふん):墳丘の平面形が方形になる古墳
墳丘(ふんきゅう):土や小石などを積み上げて築かれた墳墓の丘
周濠(しゅうごう): 古墳の周囲に掘られた堀
羨道(せんどう):玄室から、外部に通じる通路にあたる部分
石室(せきしつ): 自然石または加工石材を用いて積み上げた墓室
玄室(げんしつ): 遺骸を安置した部屋のこと
須恵器(すえき):古墳時代から平安時代にかけての日本で生産された陶質土器
土師器(はじき):古墳時代から平安時代にかけて用いられた素焼きの土器
花崗岩(かこうがん):石英と長石とを主成分とする比較的粒の粗い岩石
〒769-1611
香川県観音寺市大野原町大野原1913
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